身近に感じてもらいたい片頭痛
国内の片頭痛の有病率は8.4%と報告されていおり、非常に身近な疾患の一つです。一方、片頭痛は幅広い年代で日常生活への疾病負担が大きい神経疾患であるにも関わらず、医療機関への受診率が低いという結果がでています。そこで、皆様に片頭痛という疾患を身近に感じてもらえるように、今後も発信していきます。よろしければ、ご一読下さい。
頭痛はイロイロ
頭痛は、「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分けられます。「一次性頭痛」は、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛や三叉神経(さんさしんけい)・自律神経性頭痛といった、脳や体に病気がないのに起こる慢性頭痛のことをいいます。
その一方で、脳や体になんらかの病気があって発生する頭痛のことを「二次性頭痛」といい、病気の原因はさまざまです。中には生命の危険もある病気も含まれるため、注意深い診察が必要になります。
まずは、自分の頭痛がどれに当てはまるのか理解することが大切です。
片頭痛を知ろう
片頭痛は、頭の片側もしくは両側のこめかみあたりがズキズキと痛むのが特徴です。基本的に片頭痛は片側が痛む方が多いですが、「片頭痛」という名称でも両側が痛むという方も約4割います。
ただ、頭痛の頻度が多かったりすると痛み方も変わってきます。また時には、吐き気を伴い、実際に吐いてしまうこともあります。
Let`s challenge!!頭痛体操
頭痛体操の目的は片頭痛の頻度を減らすことですが、緊張型頭痛の軽減にも有効です。
頭痛体操は首や肩の筋肉をほぐし、脳の痛み調整系に良い刺激を送るストレッチ体操です。前向きな明るい気持ちが大切です。脳を活性化するつもりで取り組んで下さい。
腕を振る体操(約2分間)
①正面を向き、頭は動かさず、両肩を大きくまわします。
②頸椎(けいつい)を軸として肩を回転させ、頭や首を支えている筋肉(インナーマッスル)をリズミカルにストレッチします。
【頭痛と入浴】
入浴すると体があたたまり、血管が拡張して、片頭痛が起こりやすくなる方もいます。
片頭痛の予兆があるときなどはシャワーだけにしておくようにしましょう。
頭痛で気になることがあれが頭痛外来のある病院で相談を!